斗々屋茶碗 銘「藤浪」「魯山人と古美術」より

「斗々屋」「魚屋」「渡唐屋」「登ケ谷」

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一般的に「斗々屋茶碗」と記される名前も色々あるようです。
「斗々屋茶碗」は高麗茶碗の一種で16世紀後半に朝鮮半島で生まれたと言われております。形によって「利休」「本手」「平」と大きく3種類に分けられています。この「藤浪」は平茶碗に属するものよりは少し立ち上がっているように思います。見込に8つの目痕と力強い轆轤目と白釉が溜まり、高台は小さく縮緬高台となっています。

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一番の見所は窯変して出来た鹿の子です。灰色と灰紫色の釉薬を背景に柔らかな赤味のある斑文と夕焼のような曙色の肌が浮き出ているのが美しい。湯通しすれば、その赤味がますます際立ち冴えてきます。正面の雫状に凹んだところと口縁の土の残りが合わさったところの景色も絶妙な名碗です。

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