魯山人先生 志埜茶碗 「魯山人と古美術」より

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1997年9月から翌年の6月まで日本橋高島屋を皮切りに開催され巡回された北大路魯山人展は某コレクターさんのコレクションを展覧したものでした。そのコレクターさんが最も大切にされていた茶碗がこの志埜茶碗でした。本年の新春にぐるりと廻って手に入れることが出来た時、この作品について熱く語られお教えいただいたことを思い出しました。

志野でも絵があれば私たちの目はその絵の部分の風雅さや趣に注目致しますし、独特の赤などの釉色であればその色調や釉調に惹かれます。無地志野は当然ながら絵はありませんし、華やかな色調もありません。ないない尽くしの無地志野では魅力的な作品を作るにはとても難しいと言われております。現代の志野作家と無地志野について語り合えば、敢えてそれを避けず本当は無地志野で勝負したいと言われる志の作家もおられるほどです。
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魯山人先生の志野茶碗も絵志野や赤や鼠や紅などの釉色の茶碗が圧倒的に人気があります。無地志野で魅力的な茶碗はほとんどありません。これは魯山人先生だけでなく、志野の名匠である荒川豊蔵先生や加藤唐九郎先生、岡部嶺男先生も勿論のこと、桃山志野にも言えることなのかもしれません。

この茶碗はそうした概念を覆し、魯山人先生の志野茶碗を代表する名作だと思っております。

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お知らせ
新型ウィルスコロナ感染症の拡大に伴い緊急事態宣言中が発令されました。
しぶや黒田陶苑ならびに魯卿あんもその期間を臨時休業とさせていただいております。

4月の開催予定でありました以下の展示会も5月に変更させていただきました。
※状況に応じましては変更の場合がございます

「魯山人と古美術」

開催場所:魯卿あん(京橋店)

開催日時:2020年5月11日(月) ~ (詳細についてはお問合せ下さい)

営業時間:11:00 ~ 18:00

「作陶四十周年 丸田宗彦展」

開催場所:しぶや黒田陶苑

開催日時:2020年5月29日(金) ~ 6月2日(火) 

営業時間:11:00 ~ 19:00


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