北大路魯山人先生 禅悦 「魯山人と古美術」から

「世に人格以上とか、人格以外とかの書というものなどあり得るものではないからである。」

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魯山人先生がお残しになられたお言葉です。
その先生が最も敬愛して止まなかったのは良寛様の書です。
「学者として、宗門の人として、また人格者として稀に見る美的偉人である。それら総てが内容となって、晩年の書はまさしく天下一品、美の化身といえよう。美しく気高き内容を持つ作品、それは主として人格の所産であって、人品骨柄の顕現である」と書論の中でもずば抜けた評価をされています。

そして魯山人先生自身も中国では王羲之、顔真卿、日本では一休、豊臣秀吉などの書も注視されたと思いますが、評価するだけでなく、最も影響を受けたのも良寛和尚の晩年の書体であったようです。

本日、ご紹介させていただく「禅悦」にもその様が顕ているようです。
「禅悦」は禅定(ぜんじよう)の境地においてもたらされる宗教的喜びとあります。
短冊に書かれていますが、表装も良くしてあり本席にも掛けたくなりました。

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