北大路魯山人先生 梅開大地春 「魯山人と古美術」より

「いかなる書を芸術といい、いかなる書を非芸術というか。」

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この魯山人先生の言葉は書にだけに当てはまるものではなく、書の代わりに「漆」でも「陶器」でも全てに通ずるものがあります。
書は芸がつくと「書芸」となり陶器は「陶芸」、漆も「漆芸」となります。
書芸家というのはあまり聞いたことがないですが、陶芸家、漆芸家というのは世の中にたくさんいらしゃいます。
やきものを焼いていれば、漆を使う仕事をしていれば全員が芸術家であるかのようにも聞こえるので違和感を感じることがあります。
書家のように、陶家、漆家などが浸透するか、もしくは書道や茶道や華道のように「道」を極めていくという言葉があって「陶道」「漆道」などがあればもっと良いものが誕生するかもしれません。


本日、ご紹介するお作品は「梅開大地春」と独特の筆使いで書かれています。
禅僧墨跡のような迫力と梅を通して自然に対する敬愛と優しさが伝わってきます。

一気呵成の筆の運びと擦れからは魯山人先生の息遣いが聞こえてきそうです。



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