魯山人と古染付

「他人に借りては印刷工場に持ち出すため完全を期しにくい。借り物では自由にならない。これが自己所蔵から選んだ理由である。」
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魯山人先生は昭和6年京都便利堂印刷から、自分の古染付コレクションだけを所載した「古染付百品集」の上巻を、翌年には下巻を刊行しました。上下とも青海波に桜花を散らした、布張り秩入りで自装の拘った作品集でした。
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魯山人先生の作品と古染付を並べてみたいと思います。

人物図

魯山人先生の初期の作品で宮永東山窯で制作した作品です。中国の詩人、仙人を描いたとても珍しい図案です。
王摩詰(盛唐の詩人)
王右軍(王 羲之)( 東晋の政治家・書家)
王子安(王勃)(中国,初唐の詩人)
張 果 (八仙の一人)
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古染付官人図向付 五
官人が何かを読み上げているのでしょうか。展角幞頭を冠った凛々しいお姿が印象的です。

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魯山人先生の旧蔵品です。山水の中に人物が描かれています。

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網目
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天啓赤絵網目平向付 五客
中国の天啓年間(1621-1627年)の年銘が入ったものが現存していますが、その作風に近い赤絵も含めて天啓赤絵と称させれています。これは「寅生佳製」と高台内に染付銘が入っています。網目の上に花文が描かれています。
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こちらは魯山人先生の網目湯呑です。水中に揺れる網をご覧ください。一部分が破けています。魚が逃げてしまったのでしょうか。

玉兎
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古染付の玉兎です。シャープな輪花形にかわいい兎が円くなっています。

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魯山人先生の玉兎です。外側に「玉兎」と書されています。

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古染付の鶏図の平向付です。少しづつ絵が替わっています。

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藻が連なったような図で中央が出っ張っています。他の古染付の本には百足図とも記されています。

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