北大路魯山人先生 そめつけ竹鉢 「魯山人と古美術」より 

鎌倉山崎の魯山人先生の6000坪の自邸には春風萬里荘と言われる母屋や資料やコレクションを納めた第一、第二参考館、工房や登窯などの他に貴賓室として使っていた慶雲閣がありました。昭和17年頃からは魯山人先生自身が母屋から移り住んだその場所は松林と孟宗竹で囲まれ、風が吹くと松籟とサラサラとした笹の葉が擦れる音、鳥の囀りが聞こえていたことでしょう。
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本日、ご紹介する作品は、竹林を描いた輪花鉢です。
雅味のある素地を用いて全体を輪花の形として、薄い染付でまず茎を配し、少し濃い目の染付で笹と節を描いています。
このような竹林の絵は様々な器形や屏風などの絵にも描いています。毎日のように竹林を見ていた魯山人先生にしか描けないような抑揚と情感が伝わってきます。


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大きな風を受けてもしなやかにかわす竹には節があり、そして土の中にはしっかりと地下茎を生やし力を蓄えているがゆえに折れにいくのだと思います。世界中の人たちが今受けている風は誰も体験したことのないような台風のような強風ですが、今私たちにできることを根ざしながらこの強風をしのぎたいと思います。そしていつかこれが大きな節目となって、さらに真っ直ぐに伸びることが出来ることを祈っております。止まない風はないと信じています。

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