鶏龍山茶碗 「魯山人と古美術」より

愛陶家の垂涎の的に鶏龍山のやきものがあります。
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昭和9年の魯山人家藏古陶磁図録を見ると「鶏龍山絵刷毛目徳利」「鶏龍山絵刷毛目壺」「刷毛目茶碗」をコレクションされていたことがわかります。
魯山人先生は大正時代には既に刷毛目などの作品がありますが少し硬めの作風でした。

昭和3年には一ヶ月間も長男の桜一、荒川豊藏先生、星岡窯の登窯を作った川島礼一などの主要メンバー達と古窯趾発掘も兼ねて滞在、そして本歌のようなねっとりとした質感をもつ陶土、ガサッとした武骨なカオリンを求めます。その時に手に入れた朝鮮土、カオリンはその後の作陶に多様な展開を見せてくれます。

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この茶碗は本当に大らかで入などの傷も景色になっています。
艶やかな面とがさがさとした面の表裏がどちらも正面になりそうです。
ぐるぐると絡まった草文も楽しく、見込の景色には手放せない魅力があります。
一服目はお茶をいただき、二服目は白湯をいただくとほんのりと浮き出る沁みに心が奪われます。

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