北大路魯山人先生 もみじ皿 「魯山人と古美術」より

もみじは紅葉(こうよう)すると書いて紅葉ですが、風に揺れる新緑の紅葉も美しくて時を忘れさせてくれます。
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しぶや黒田陶苑には小さくともとても贅沢な庭がございます。
2006年に新装開店する際に,長年お世話になっているお客様から記念に少しだけ葉を付けた大きな紅葉の木をいただきました。この紅葉の木は私どものギャラリーのシンボルツリーとなっております。今では庭は森のようになっておりますが、次から次へと様々な木々や花を運んでいただき、メダカが沢山いる蓮池も作家さんたちが一服する憩い場所も、作って下さったのは実はお二人の女性のお客様でした。御三方には頭が下がるばかりです。

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本日、ご紹介する魯山人先生の作品は新緑のもみじと紅葉した葉が吹き寄せたような風景を見ているかのようです。
刷毛目で引かれた銀彩と鉄は水流や靄や霞を表しているのでしょうか。
季節も限定的でなく一年中使えるように考えられた作品です。

少し構図は違うと思いますが焼きものの中での出典は尾形乾山と考えられます。
尾形乾山は京都有数の呉服屋の雁金屋の三男で、兄は尾形光琳です。
二代三代と引き継がれ数々の名作を残しました。
今もなお絶大な人気があり、現代の作り手たちにも大きな影響を与えている作家です。

乾山は江戸の陶工を代表する大作家の一人、魯山人先生も昭和を代表する大作家の一人です。
二人の共通点は何か、そして乾山にあって魯山人先生にないもの。
乾山になくて、魯山人先生にあるものは何かを考えると妄想は膨らみます。
私が辿り着いた一つの答えは素地の仕事の違いです。
もし模様や絵がない状態で見た時、どちらの仕事に魅力があるかが分かります。


二人の評価は100年後、200後はどのようになるのでしょうか。

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お知らせ
新型ウィルスコロナ感染症の拡大に伴い緊急事態宣言中が発令されました。
しぶや黒田陶苑ならびに魯卿あんもその期間を臨時休業とさせていただいております。

4月の開催予定でありました以下の展示会も5月に変更させていただきました。
※状況に応じましては変更の場合がございます

「魯山人と古美術」

開催場所:魯卿あん(京橋店)

開催日時:2020年5月11日(月) ~ (詳細についてはお問合せ下さい)

営業時間:11:00 ~ 18:00

「作陶四十周年 丸田宗彦展」

開催場所:しぶや黒田陶苑

開催日時:2020年5月29日(金) ~ 6月2日(火) 

営業時間:11:00 ~ 19:00

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