北大路魯山人先生 志の酒呑

北大路 魯山人先生 志の酒呑 善田箱 5.0/高4.1糎 魯山人先生の志野の中でも最高の上がりを呈する。掻き落としされた桧垣文は白く抜け、焦げたような赤との対比が美しい。所々、鼠志野となっているのも好ましい。高台は糸切りとなっており、畳付には「ロ」の刻銘がある。

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小山冨士夫先生 柿

小山 冨士夫先生 柿 小山岑一箱 7.8/高3.0糎 小山冨士夫先生は柿釉を多く制作しているがこの作品は柿天目とも言える釉調を呈している。見込みを中心に結晶状となっているのが特徴的である。土も他の柿釉作品とは違ったものを使っている。中国古陶磁を彷彿されるような高台の削りも特質すべきことである。 高台脇には「古山子」の刻銘…

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金重 陶陽先生 備前酒呑

金重 陶陽先生 備前酒呑 共箱 6.3/5.3/高5.4糎 手取りがとても良い酒盃である。渋いかせ胡麻が掛かっている。上から眺めるとかなりの沓形になっており口縁は山の端のようでもある。轆轤目がゆったりと入っていてそのリズムを見ていると気持ちが良くなってくる。そしてもっとも魅力のあるところは高台である。常のものよりも豪快に作…

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加藤 唐九郎先生 志野くい呑

加藤 唐九郎先生 志野くい呑 共箱 7.5/7.1/高5.0糎 ややなだらかな三角形を呈する酒呑である。抽象画のような唐九郎先生の独特の鉄絵を施している。昭和40年代特有の粉白手の志野釉は絶妙な釉掛けにより大胆な景色となる。釉が薄くなったところにはやさしい緋色が出ている。指痕も高台脇の「一ム」の刻銘も正面のひとつの景色とな…

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山口 長男先生 巾

山口 長男先生 巾 1966年3月 油彩 合板 共シール 26.5/ 21.0糎 山口長男は日本の抽象画の先駆的な開拓者である。本作は1966年に描かれた作品で「巾」というタイトルが付いている。黒の地色に黄土色の幾何学的な形が重なって面と面、線と線とのせめぎ合いを見ることが出来る。ペインティングナイフで塗り込めるように力…

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香月 泰男先生 考える人

香月 泰男先生 考える人 油彩キャンパス 香月婦美子 藤田士朗 鑑定書 19.0/ 14.2糎 香月泰男先生を根源から変えてしまった戦争とシベリア拘留。そしてすさまじい体験をもとに描かれたシベリアシリーズ。その一方で「運動する人」「母子像」など人物と愛などをテーマにさまざまなものを描いている。

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北大路魯山人先生 墨絵竹に雀図

北大路魯山人先生 墨絵竹に雀図 六曲屏風 陶々菴シール  46.0/274.0糎 竹林と松林に囲まれた魯山人邸は閑雅幽寂の地であった。この屏風もその邸宅を囲む竹林のように描かれている。竹林の香りや雀の声も聞こえてきそうである。自然美礼賛を最も重要なものとした魯山人先生の代表作の一つとしてご紹介したい。黒田領治が健在であった黒田…

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北大路 魯山人先生 寶石堂 印・濡額

北大路 魯山人先生 寶石堂 印 1.7 / 高2.7糎 気合いの入った篆刻である。字形も素晴らしいがその三文字の配置、大観銘(北大路魯山人先生は大正2年~4年頃は福田大観と名乗っていた。)落款の「長宜」「子孫」と彫は圧巻である。石印も同じく寶石堂の印であり側面には大正乙卯(大正四年)梅花月大観學人為澤島君作于旧都客舎…

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山田光先生 白い標

山田光先生の代表作のひとつ。実際の大きさは小さくとも写真に撮ると大きな作品に感じる。陶土をベースとして四角い螺旋状の部分のみ白化粧を施し透明釉を掛けている。螺旋の部分は中心に向かっていくほどに奥に入っている複雑な構造となっている。2000年に開催された「陶の標 山田光」展に出展作品。パンフレットにも掲載されている。 下部に「光…

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加守田章二先生 1973年 壷

加守田章二先生 1973年 壷 共箱 31.5/23.8 / 高65.0糎 高さ65㎝の大作である。1973年11月に東京南青山グリーンギャラリーにて発表された作品でそれ以降は未公開である。紐作りにより少しずつ積み上げて成形している。底部も開口部も菱形で一見シンプルであるが造形的にはとても複雑な形をしている。意匠は還元焼成され…

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黒田辰秋先生 耀貝螺鈿流卍茶器

黒田 辰秋先生 耀貝螺鈿流卍茶器 共箱 7.6 / 高7.0糎 友人である棟方志功によって命名された耀貝はメキシコの鮑を使っている。蠱惑的な輝きを持ち魅了される。本作品は中心の卍字文が白貝によって螺旋状に広がっていく特徴的な作品である。曲面に貝を凹凸なく貼ってあることに脱帽する。内側は銀沃懸地になっている。茶器として使用するだ…

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加藤 土師萌先生 黄地金襴手茶入

加藤 土師萌先生 黄地金襴手茶入 共箱 6.2 / 高7.0糎 加藤土師萌先生に金蘭手の仕事がある。金蘭手には白地、赤地、青地、茶地などもあり特に黄地と萌黄地は釉薬が安定せず難しいと言う。この作品は柔らかな黄釉を掛けた後に菊唐草の金箔を漆でとめその後100度ほで焼き付けている。蓋はきゅう漆の人間国宝の赤地友哉の塗蓋が添っている…

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岡部嶺男先生 飴釉印花瓶

岡部嶺男先生 飴釉印花瓶 共箱 19.7 / 高26.2糎 陶芸史において最大の事件であった「永仁の壺」が昭和36年に重要文化財の取り消しになった後、嶺男先生はそれまでの思いを全て瓶子の連作を発表することで表した。灰釉、古瀬戸釉、織部、練込やこのような飴釉の瓶子を30数点制作している。その中でもこの作品は永仁の壺を思い起こさせ…

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加藤 唐九郎先生 志野水指 銘 田夫

加藤 唐九郎先生 志野水指 銘 田夫 共箱 23.0/19.8 / 高19.0糎 言葉を無くしてしまうほどに鬼気迫るものを感じさせる水指である。この水指が鎮座すれば観るものはこの佇いに圧倒されるであろう。「田夫」の銘の通り、隆々な体躯を持つこの作品には唐九郎先生の息づかいが聞こえてきそうな鉄絵が施されている。志野の釉薬…

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三輪 休和先生 萩白釉沓茶碗

三輪 休和先生 萩白釉沓茶碗 共箱 13.0/高9.6cm 休和先生でこれだけ凄みを持った茶碗はほとんどないであろう。上から見ると一箇所だけ角を持った沓形である。口縁には三筋の強い轆轤目、縦に二本入った箆目、竹節高台の造形的な特徴が見られる。釉掛けにも凝っており見込みには所々に白萩釉が抜けている。側面には躍動的な釉掛けを…

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川喜田 半泥子先生 茶入

川喜田 半泥子先生 茶入 7.7 / 高7.7糎 正に半泥子先生その人のような形の茶入である。この小さな茶の器に最大限の気持ちをいれたのか誠に堂々とした佇まいになっている。口作りは山の端というよりも波打っているという表現が正しいだろう。首の部分に掛かかっている白釉も景色となっている。高台は見せ所だけあってシャープに作られ茶…

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石黒宗麿先生 刻畫緑彩平碗

石黒宗麿先生 刻畫緑彩平碗 共箱 15.5 / 高6.0糎 中国宋時代の磁州窯の技法に倣い、肌色の土に白化粧した後、虫と草を刻畫し透明を掛けた。絵の部分に太筆で淡い緑釉を落としている。虫はバッタであろうか触覚が伸び生き生きとした表情をしている。お茶をお点てすれば見事に隠れ、お客様がお茶を召し上がった後に虫がいたことに驚かれ…

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石黒 宗麿先生 江上微漣盆

石黒宗麿先生 江上微漣盆 共箱 30.7 / 高6.0糎 宗麿先生の詩情味溢れる作品である。昭和45年に京都近代美術館にて開催された石黒宗麿回顧展に出展されて以来の公開となる作品。指描きにより揺れる波を表し、水面に悠々と泳ぐ五羽の鳥を呉須で描いている。波間に舟と人物を描いた名作「湖上微醺盆」と兄弟作である。 畳付き脇に「栩」…

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石黒 宗麿先生 黒楽茶碗

石黒 宗麿先生 黒楽茶碗 出口直日箱  11.8/11.5/高7.7糎 石黒宗麿先生は最後の仕事として社会福祉団体の愛隣社への寄付のために黒楽と赤楽を作った。手びねりではなく轆轤で成形し、信楽の土などをまぜ、より高温で焼成できるようにしたと言う。掌にのせてみればその深淵な深みと高格な香りを感じることができる。 宗麿先生の最晩…

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